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為替の短期予測と検証

1: 2008年3月末まで予測
2: 2005年10月から年末までの為替予測と検証
3: 2005年4月からの為替予測と検証
4: 2005年2月1日からの為替予測と検証


2008年3月末までの予測

(アメリカのドル安、株安が進んできた2月から3月にかけての専門家の短期予測)
予測時期:3月上旬(3月4日、3月10日)  3月中旬(3月14日、3月18日)
検証時期:6月末日 




<検証結果>

2008年3月中旬に東京市場で一時12年ぶりに一ドル100円を割り3月17日には一時95円台まで急騰。その直後(3月18日前後)に新聞で
目に付いた専門家の短期予測は当HPに掲載した通り。それから3ヶ月が過ぎたので検証をしてみます。

まず2008年の年初から6月末までのドル・円の為替レートの大筋の推移をリスト。(データは為替専門サイトのOANDAによる)
1月2日: 111.72円
1月31日: 106.98円
2月29日: 106.18円
3月17日: 99.12円 (東京市場は一時95円台)
3月28日: 99.29円
4月30日: 104.05円
5月30日: 105.10円
6月30日: 106.17円
専門家の予測
 円の高値(その時期)

三井住友銀行 宇野大介 氏 :90円前後(3月末)
三菱UFJ信託ロンドン支店 藤井健 氏 :90円程度(4月末まで)
JPモルガン チェス銀行 棚橋順哉 氏 :90円程度(6月までに)
ドイツ証券 深谷幸司 氏 :90円台(4月末までに)
クレディスイス銀行 小笠原悟 氏 :92-93円(4〜5月)
第一生命 熊野英生 氏 :89円(3月中)
大和証券 高橋和宏 氏 :95円(4月中旬)
日興コーディアル 西広市 氏 :92円(3月下旬)
日本総合研究所 藤井英彦 氏 :90円台前半(3月末)
農林中金 南武志 氏 :90円(6月〜7月)

結論:
驚いたことに、ご覧のとおり、全員が3月18日前後の時点では先行きさらに円高になる、と予測。
実際の相場はすべて反対のトレンドにふれていた。

なお驚くことには、早大教授、元ミスター円で高名な榊原英資氏は3月18日の新聞のインタビュー記事
(HP上に添付)によれば、
早ければ、3月末までに、遅くとも夏までには90円を切る
と断言に近い言い方をしておりました。彼も全く逆のトレンドとして予測していたことになります。

彼が別のところでよく評論したり、解説したりしていたことは、タイムラグはあるが、所詮は
”実効為替レート”へ落ち着くべき(ハズ)というのが彼の、またその他一部の専門家もよく言っている
実効為替レート理論。 この際、”実効為替レート理論”も、その理論の有効性について厳しく
 
検証 しなければならないのかも知れません。
理論は現実の解明の為にあるべきもの、机上の数字あそびではない。




検証結果



2008年3月14日 日本経済新聞記事2008年3月14日 日本経済新聞記事
予測記事2008年3月18日 産経新聞記事
2008年3月18日 新聞記事

予測                               (3月10日付日経新聞)
バンク・オブ・アメリカ日本チーフエコノミスト 藤井 知子氏 :1ドル=99-105円
三井住友銀行チーフ・エコノミスト 山下 えつ子氏 :1ドル=100-104円

3月中旬の予測詳細



2008年3月10日付日経新聞


予測                               (3月4日付日経新聞)
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド 山本 雅文氏 :1ドル=98-108円
バンク・オブ・アメリカ日本チーフエコノミスト 藤井 知子氏 :1ドル=100-105円
三菱UFJ銀行 高島修氏 :1ドル=101-105円

3月中旬の予測詳細
 



2008年3月4日付日経新聞






2005年10月から年末までの為替予測と検証


予測


2005年10月19日付日経新聞で為替スペシャリストの5名が個々に10月から年末までの為替短期予測をしました。
全体で110.50円から118.00円の範囲になっています。
時期が来ましたら検証してみたいと思っております。
2005年10月19日付日経新聞の記事
検証


2005年10月:113円
2005年11月:117円
2005年12月:120円


ほぼ予測範囲内でした。

2005年4月からの為替予測と検証


予測


2005年4月3日付日経新聞で慶応義塾大学教授の榊原英資氏が今後の為替について予測をしました。
榊原氏によると
5月から7月は105円〜100円の方向に向かうことになるが果たしてどうなるか?
少なくともトレンドだけでもチェックしたい。


2005年各月のインターバンクレートは
1月 10日 :104.85
2月 10日 :105.69
3月 10日 :103.97
4月 1日 :107.48

検証


2005年5月から7月 実際のインターバンクレートは
5月 10日 :105.66
6月 10日 :107.54
7月 10日 :112.29


予測とは逆の傾向に・・・・・
2005年4月3日付日経新聞の記事



2005年2月1日からの為替短期予測と検証


予測


2005年2月1日付日経新聞で三井住友銀行市場営業部直物為替グループ長の小池正道氏が今後一ヶ月間の外国為替市場を予測しました。
それによると今後一ヶ月間で


1ドル 99円〜105円


と予測しています。




検証


2月28日の実際のレートは

1ドル 105.24円

乖離率・・・・・94.07〜99.77




2005年2月1日付日経新聞の記事
   
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