「中国は台湾に侵攻する。問題はその時期がいつか」
6月は二つのチェックポイントがありました。
一つは6月20日の六本木の国際文化会館で開催された講演会(会員のみ参加)、
テーマは(India, Japan and Indo─Pacific)
ゲストスピーカはシビ・ジョージ駐日インド特命全権大使。講演後の質疑応答は当り障りのない質問ばかり。用語は英語のみで通訳なしの講演会だったので大使の講演内容がよくわからないところも多かった。
聞くのも話すのも苦手な小生ですが、地政学的観点から是非とも聞きたいことが2つ
ありと前置き、大変デリケートな質問になるが、今の世界を見るとき、中国がキーワードと思うのであえて質問したいと。
1.中国経済の先行きの見通しについて。いろいろな見方をするエコノミストがいる
が、大使はどのようにみるか?
2.中国の台湾侵攻時期はいつ頃だと思うか
外人記者クラブのような公的な場所ではなく、ある種、クローズされた講演会(参
加者80人位の会員だったのであえてストレートな形でぶつけてみた。結果はいずれ
も外交官的な答え。端的に言ってお答えしかねますとのこと。
タイトルに、「Indo Pacific」まで含まれて亡き安倍元首相が打ち出しと言及したのだからなにか具体的なコメントでももらえるかも、講演会後の立食パーティで名刺交換したときも関連のコメントはなし。
2つ目は6月26日の産経新聞の田久保忠衛氏の正論欄。氏いわく、ソ連、中国など
の信奉者やアメリカン・デモクラシー推進者に共通していたのは戦前の日本に対する
一種の共通した嫌悪感だった。自らの国家観が欠落していれば平気で社会主義故国家を礼賛し他国の国益を代弁する怪物が横行するだろう。GHQの徹底した日本無力化政策とコミュンテルンの資本主義の破壊工作のダブりで思想的一大混乱時期があった。進歩的文化人やマルクス主義者なる怪物は「正論」路線の前に敗退。ソ連崩壊後の中国が米国と覇権を争うまでの発展ぶり、逆にアメリカの世界における地位の低下。
田久保氏の言わんとする肝はこんなところ、理解。そのような米国に頼り切っている日本。中国が本当に怖いので、貴メルマガに2021年12月30日の号に投稿させてもらった。勝手ながら、コピーを添付させていただく。
(引用はじめ)
現下の国際情勢のなか、日本は危ない。提案として、保守論壇の論客の100人委員
会を作り、そこで練られた国家としてなすべきことを国会へ提案し、国民が見えると
ころで与野党の議員が議論をする。
今、日本国が危ない。国があってこその教育であり、社会福祉であり、産業であり、
スポーツであり絵画音楽、その芸術である。保守系の論壇誌をつまみ食い的に読む
が、浅学な小生からすると立派な論客があまたいるようだ。大変ごもっともと思われ
ることを主張なさっている。
国会で法律、政策等の形で実行、実現されることは極くわずか。論客各人は俺がこ
うこう正しい意見なり提案を出しているのだがなかなか採用されない、政治家はバカ
なやつばかり、云々。一旦政界、国会の中、に入ってしまうと、どうやら保身の癖が
ついてしまうようだ。 自分が選挙で落ちたら、ただの人になり選挙の時にかかげた
「立派な政策」を実施できないからとの大義名分のためか?
尊師の木内信胤氏はよく言っていた。百人のまともな人がいれば、国は変わるのだ
よ。変えられるのだ、と。
木内氏は、生前は「歴代首相のご意見番」と言われたが、具体的な行動として、産
業計画懇談会等を通じて、産業界、政府に対して具体策を提案していた。今、日本の
論客を誰かリーダーシップを取って、真の保守陣営の総体としての提案を政府にする
方はいないものか。西尾幹二氏、加瀬英明氏、田久保氏、宮崎正弘氏etc。。。
「お山の大将」軍団を統率することは難しいであろうが、国体を守るため、まさに
今が秋である、と思うがいかがなものでしょぅか。
(引用終わり)
これについて、宮崎さんのコメントがあった。いわく、「ハトは群れる習性があるが、鷹は群れないです」と、カッコよく逃げられた印象でした。宮崎さん、そして正論欄の田久保さん、今の時点、場面でも、俺たちは群れないのだ、言い切れますか? |