株式会社カント KANT CORPORATION
『海外旅行失敗談』告白コーナー
佐藤健雄元社長が盗難事件を含めて数件を乱雑に書き連ねました。海外でのアドバイスになれば幸いです。

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竜巻に巻き込まれる、5月のダラスは要注意  
 
    失敗談ではないが、怖い体験。
  ロスアンゼルスからダラスへ向かう飛行便。 5月ごろはこの地域は竜巻が起こりやすい時期らしい。
  途中機体が猛烈に揺すられる。エアーポケットに落ちたように 急降下して一定の所まで下がるとドスンと止まる。一時間前後 そのような繰り返し、両手で椅子の袖をしっかり押さえっぱなし。
  回りの乗客を見ると、胸に十字を切って祈っている人多し。 機体が分解・破壊されると思われるくらい繰り返しゆすられ、 もー、一巻の終わりか、と思ったくらい。
  保険は掛けてきたことを 思いだしたり、もし期待が破壊・分解されここからに放り出されたら どうなるかなど色々な思いが頭をめぐる。
  ダラス空港が近づくとアナンスがあり、飛行場が使えない環境なので以前 使っていた古い飛行場に臨時に着陸するとのこと。
なにはともあれ 着地。どこからともなく拍手が湧き歓声が上がる。タラップもないので そのまま暫く機内で待機。本来到着すべきダラス空港が使える環境 になったとのことで離陸し本来の目的空港に無事着陸。
  それ以来 一寸やそっと飛行機がゆれても、これ位心配ないもの、と度胸(?)が ついた。飛行機は地上を助走のため走っているときなど、窓から両翼を 見るとぶらんぶらんしてなんとなく頼りなさそうに見えることがあるが 構造的にはものすごく頑丈で信頼できるものであることを実感したハナシ。

 
     

飛行機に捨てられた!  
 
    30年以上前の苦い経験。 南米の長区間の深夜便でのこと。途中経由地のトランジットルームで ウトウト仮眠中に自分が乗るべき飛行機が飛び出していた。
  その時の顛末を 当時の日経新聞の「海外出張で出遭った事故」の投稿コーナーに投稿。 掲載された。タイトルは「飛行機が私を捨てた」になっていた。
          参考 :日経新聞に掲載された記事→

 
     

深夜便で降りる所を間違える  
 
    スウェーデン、ストックホルムからドイツのフランクフルトへの深夜便、 短期の出張の時はどうしてもスケジュールがハード、深夜便の場合、 当然(?)ながら機内では寝てしますことが多い。次に停まる所が自分の 目的地(フランクフルト)の積りだったので機内アナウンスには無頓着だった。
  着地の振動で目が覚めあわてて機外に出る。どうもローカル空港ポイ様子。 係りの人に確かめるとブレーメン空港とのこと、急遽機内に戻る。機内の乗客の 冷たい視線を受けた恥ずかしい経験。 深夜便、早朝便は要注意。

 
     

盗難事件、3件  
 
  1. アナハイムのホテルのバーで
  アメリカの仕入れ先の海外代理店会に女房と二人で招待されたときのこと。 アナハイムのデイズニーランドへ皆で繰り出す前に宿泊先のホテルのバーで 各国の代理店の仲間でいっぱいやりながらワイワイやっていた。
  女房が椅子の 背もたれにショルダ―バックをひっかけていたが、気がついてみるとそれが 無くなっていた。財布、パスポート、クレジットカードもその中にあった。 個人的には大事件。当時の日程はアナハイム/ロスアンゼルスの次にメキシコへ 行くことになっていたがパスポートがないので女房はロスの友人の自宅に一週間弱 居候させてもらい、パスポートは無くとも米国内なら動けるので小生のメキシコの 仕事が済んでからダラス空港でおちあいNYへ行った。
  ロスの友人の手助けで 女房の帰国用の臨時パスポート(?)の申請をして貰っていたので、NYの日本領事館 で正式に受け取ることが出来、無事帰国。
  アナハイムで置き引きにあった直後、 日本のクレジット会社に電話をしてクレジットカードの盗難をつたえ、ストップをかけたが、 その間に既に2,3回あまり目立たない金額の買い物をされていた事が後日判明。
  一度に高額の買い物は プロの連中はしない様である。現金、クレジットカードの盗難は保険では回収出来なかった

 
     
  2.パリのホテルのロビーでアタッシュケースを盗まれる。
  友人を待っているときにロビーの応接セットの机に向かって訪問した先のレポートを 作成中。アタッシュスケースは手が届く足元に置いていたが、レポート作成に集中していたためか、気が付いたときにはアタッシュケースがない。
  現金類、パスポートは身に着けていたが次の地点以降帰国までの航空券、その他書類関係一切を盗まれた。航空券は残りの区間の予約はできていたので、再発行を依頼したがダメ。ひとまづ買い直してくれ、とのこと。帰国後払い戻しの手続きが出来たのが不幸中の幸い。
 
     
  3.ローマ−でアタッシュケースを盗まれる。
  女房と二人で欧州を回った時のこと。ユーレールパスを有効に使いながら鉄道の旅の途中。
  ローマ駅に着き、予約をしたホテルが駅から歩いて行ける距離だったのでスーツケースとキャリーケースをひきながら2人で歩く。どうしても女房が遅れがちになる。
  途中女房から声がかかり振り向くと現地のイタリア人らしきオトコから何かを尋ねられているがなんだかよくわからないから来てくれ、とのこと。僅か5メータ―位(?)所へ自分のスーツケースとキャリーケースにアタッシュケースを上から差し込んだままの状態でその場に置き女房の所へ行って対応。
  僅かその間数十秒の間にオトコの仲間がキャリバっグにかけたアタッシュケースを上からスポット抜き取り持ち逃げしたらしい。気がついたら後のマツリ。
  保険手続きのために地元の警察に行き盗難証明書を発行してもらったが、さすが観光名所のローマの警察。我々同様の間抜けな連中が列をなしているのにはオドロキ。
 
     

両替  
 
    アメリカドルは強い。日本の円は一歩外へ出るとまだまだローカル通貨的存在。出張の時は訪問先の通貨を日本国内で両替して出かけた方がベター。
  日本国内で訪問先の通貨が調達できない時はアメリカドルを持参。円を第三国で現地通貨に両替する時は円→ドル→現地通貨と二重に手数料を取られるようだ。
  アジア諸国の場合は直接円から現地通貨に換算してもらえることが多いようだが。その他の地域はアメリカドル経由で両替される場合が多いのでかなり不利なレートになる。
  意外なのは、ソウルなどでは円がコンビニエンスストアで空港の銀行よりはるかに有利なレートで両替してもらえる。ホテルでの両替レートは滞在先の街中の銀行よりかなり不利なレートで両替される。ついつい便利だからホテルで両替をしてしまう。
  有名な観光都市,例パリ、ローマetc、の街中の両替商もホテル同様不利。空港内を含めて、街中でも銀行での両替のレートが有利。
 尚、一般的にクレジットカード決済は空港内、街中の銀行、両替商より有利なレートで実際に使用した日のレートで計算され後日請求される。手持ちの外貨がない時、クレジットカードが使える所はカード決済が有利。つり銭・小銭の処理の点でも。

 
     

メキシコでは道を訊く時、お巡りさんも宛にならない事がある  
 
    メキシコでは、またはその他の多くの中南米の国も同じかもしれないが、道を尋ねるときは一人だけでなく複数のひとに聞くべし、と人様に言っておきながら、自分自身で失敗。
  お巡りさんなら間違いない、とおもうのは間違い。たとえお巡りさんでも不正確、いい加減なことがあった話。あくまでも複数の人に確かめてから、が原則。人から聞かれて、知らない、と答えるのが失礼にあたる、
  と言う考え方だよ(ほんとかナ?)、と中南米通の方にきいたこともある。
 
     

 
おのぼりさん  
 
    典型的な手口と分かったのはあとで聞いてわかったが、、、ギリシャのアテネでの苦い体験。
  週末アテネで過ごした時、アクロポリスの神殿へ一人で出かけてみようと思い立ち。ホテルを出て途中公園のベンチで一休み。片言に日本語で話かけてきた男がいた。適当に合ズチをうっているとその男がアクロポリスの途中まで同じ道だからと同行。途中に友人がやっている店(飲食店)があるからと。
  と、そこで冷たいものでもいっぱい飲もう、と言うことになった。店に入ると薄暗い怪しげな雰囲気。テーブルに座ると女性が両脇に座る。適当なモノを飲む。同行の男は知らない間に席から消えた。遅ればせながら、これはおかしいと席を立つ。出口の方を見ると頑強そうな男が2人でにらんでいる。
  トラブって怪我をするのもバカらしいのでやむなくかなり高い勘定をして店を出た。

 
     

さすが、プロのアプローチ  
 
    エクアドルのグアヤキル市でのこと。
  街を歩いていた。信号待ちの間若いきれいなセニョリータから話かけられる。俺もまんざらではない、などと 鼻の下をのばして会話に対応。信号を渡り歩き出す。“一休み”していかないか?のお誘い。
  飲み物でも付き合うのかと思ってついて行ったらベッドが一つ、、、怖い怖い!
 
     

洗濯物  
 
    日曜日のサービスがないホテルがある。短期出張の時には時々をホテルの係りに渡し、当日もしくは翌日に戻ってくることを想定するが、チェックアウトがたまたま日曜日になったりすると回収できないことがある。
  ホテルが外部のクリーニング店に出すところもるのでそのホテル内に現物がないので回収のしようがない。
  手持ちのワイシャツがなくなり、出張先(ヨーロッパ)で買ったことがある。首のサイズに合わせて買った。袖の長さが全然違う(長すぎた)ので着心地の悪さが出張中気になった記憶。

 
     

10
タクシー  
 
   韓国のプサンでの体験。
 
千ウオン札と一万ウオン札のサイズが同じ。 早朝チェックアウトで空港へタクシーを走る。到着して急いでいたのと、寝ぼけまなこで支払い。 万ウオン札と千ウォン札の間違いに気が付いたのはチェックイン後。取戻し不可。 エアコン代は別料金と言われた。
 
インドのニューデリーでのこと。
 
ホテルから乗ったタクシー。7月の暑い真っ盛り。 車にはエアコンがついているのにもかかわらずつけないのでドライバーにエアコンをつけるように言った ところ、別料金を払ってくれ、とのこと。そんな馬鹿なことあるか、と一悶着。それならホテルに 返れとドライバーに怒鳴る。
  最終的には別途料金は払わずに済ませたが、いやな気分の記憶あり。

 
     

11
チップ  
 
    慣れないとついつい払い過ぎ。旅慣れた人ほど各場面でのチップは少額で済ませているようだ。チップの習慣が無い日本は本当に気が楽。
  レストラン等で一定金額を超えたような場合、チップとして10%とか15%は必ずしも必要ないようである。
 
     

12
生水  
 
    何度も通っているメキシコ。ホテルの蛇口の水は絶対に飲まないように、と同行のメーカーの方に自分で言っておきながら、夏場の暑いときに外出先から戻って、ホットしてうっかり蛇口の水をのんでしまった。
  メキシコの水の“威力”はカナリのモノ! 一時間もしない内にトイレに駆け込む。常備携行薬の正露丸の威力の恩恵にあずかり助かったが、、、

 
     

13
同じく飲み物・氷、水  
 
    エジプト、カイロ。
  7月。街頭を歩いていると炎天下のためのどが渇く。街角でマンゴージュースを冷たくして売っている。一杯注文し、立ち飲み。
  氷の元が現地の水のせいか腹にきた。カイロ滞在中何度もトイレに通う。次の地点のサウジアラビアのジェッダに向かう機内でも常備携行薬の正露丸を飲む。 狭い機内では正露丸の強烈な匂いが周辺の席の人にもすぐわかるらしく、キョロキョロと眺められた恥ずかしい思い出。
 
     

14
男性にとってのお土産品の没収  
 
    欧州出張の帰り、ドイツの大抵の市内で自由に買える“雑誌“。まだ成田空港がなかった時代。羽田の税関でたまたま 検閲にあい、(それまで、めったに検閲にあうことはなかったのに)、その”雑誌“を手に取って担当官から言われた、“ご存知ですネ”と。 
  始末書を書かされた ”前科一犯“ の巻。
 
     

15
トイレ  
 
    日本はトイレが多いので便利。近年はコンビニ内のトイレまで使えるのだから。
  出張先の都市で街中を歩いているとき、雑居ビルに飛び込みトイレを借りようとしたらトイレのドアに鍵がかかっていたことがあり目的を達成できなかったことあがある。(メキシコ)
  インドの地方の都市の工場を訪問した時はトイレ内に水桶とひしゃくがあった。ウオシュレットならぬ“ハンドウオッシュレット”と判明。彼らが左手で食べ物を掴まない習慣があることを思い出した。
 
     

16
観光地での土産物の買い物  
 
    観光地での土産物売りは外国人観光客に高い値段を吹っ掛けることは良く見聞きしているのでめったにそのような場面で買い物はしないが、事の成り行きで一度メキシコのピラミッドの現場で売り子の当初の言い値の半分以下で買ったモノがある。
  オレは慣れれているからだまされないヨ、と思ってが、帰国時メキシコの空港で時間つぶしに土産物店を見て回った所、同じモノと思われる土産物が自分が買った値段より更に安い値段の“値札”がついていた。やはりボラレタらしい。
 
     

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スーツケースが積み残されたこと  
 
    これは当方のミスではなく飛行機会社の手違い。2度あり。
 最初はメキシコ。翌日ホテルに届けてくれたが。洗面具も着替えもなくて困ったが、100ドル見当のペソをくれ当座の必要品を買われたしとのこと。
 
     

   

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